鹿児島でZEH(ゼロエネルギーハウス)の見学をして参りました。
ゼロエネルギー住宅なんてとてもとても出来る訳ないと思っていたのがつい3~4年前でした。
取り組んでいた住宅、断熱の厚手化をした住宅は、お客様からの引き合いが強く、対応に追われだしておりました。
何の気なしに乗せた太陽光発電、これが『ゼロエネルギー住宅』ができると思ったきっかけです。
担当営業さんが暮れの御挨拶にお客様の住宅へ伺うと、
『この家はすごいです。太陽光発電をのせたら東京電力から1年間毎月、毎月お金が振り込まれます。早くお知らせしたく、年末の挨拶を心待ちにしておりました。』との報告を戴きました。
あわてて今まで太陽光を乗せて戴いた住宅1年間の収支をとって戴きました。
太陽光発電を乗せた家全てで、1年を通してお客様に電力会社からお金が振り込まれておりました。
(ここで注意ですが、調査対象の住宅の余剰電力買い取りは、1KW48円での資産です。)
これがゼロエネルギー住宅実現への第一歩でした。

では住宅の断熱化はどれくらいのものにすれば良いのでしょうか。
現在NPO法人新住協では、Q-1Xという、平成11年度基準の住宅の暖房エネルギー消費量1/10に抑える仕様を発表しておりますが、このレベルにする必要があり、断熱の厚手化、サッシの高性能化、換気通風と遮蔽による夏対策の徹底で、Q値は1.2W/m2K前後とし、このレベルにする必要はユーザーの経済的負担を極力少なくするために必須条件と考えます。

この仕様の住宅に、設備の高効率化を図り、例えば熱交換型の換気扇、(ただし熱交換型の換気扇を導入するには気密工事が普通に建てて隙間相当面積で1㎠/㎡程度の施工ができる事)の導入や ヒートポンプ式の暖冷房機器、LED照明 太陽熱温水器 太陽光発電(PV)、潜熱交換型の給湯器などを乗せて試算し、エネルギー収支を見ます。
これでPVをどれだけの大きさにするかで収支が変わりますが4KWくらいかと思います。