前橋市の物件で、
改修前と改修後の熱画像カメラの映像です。

右側の縦軸の温度レンジをよく見て、
改修前と改修後での温度差が明確にわかります。
人間は室温と表面温度を足したものを2で割った温度を大まか感じているようです。



洗面室の改修前は室温13度 表面温度6度です。
体感は13度+6度で19度 これの半分ですので9.5度という事になります。
改修後室温21度 表面19度ですので体感温度は20度です。
どちらも同じ大きさの暖房が動いております。

この温度の差が、断熱改修の効果です。

昭和55年 新築された木造平屋瓦葺の住宅は分譲元が住宅供給公社という事もあり
確認通知書 平面図 立面図 配置図などしっかり残っておりました。

この物件を耐震 断熱改修する事と間取りの変更、並びに太陽光発電と太陽熱温水器を用いて安心な住宅をさらにエコ住宅へと変化したいとの依頼でした。

耐震改修は基礎に鉄筋補強を行い、木材の腐朽部分の交換と、現在の基準の金物の設置を行い、又床下は防蟻、防腐剤の散布後ポリエチレンフィルムで地盤面を覆い 砂をかけて防湿処理を行いました。

もちろん新設の配管は鞘管を使用し、木材にも劣化防止剤を塗布しました。
断熱材は床断熱 高性能なグラスウール16kを200ミリ 壁には150ミリ 屋根は240ミリへ
気流止め工事とともに施工をしました。
サッシは樹脂サッシのアルゴンガス入LOWEペアガラスです。

興味深い所で改修後のサッシの熱画像カメラはガラス面の方が樹脂部分より温度が高いですよね!
これはガラスの方が樹脂部分より性能が良いためです。

健康な生活を末永く送るためには断熱改修の重要さは非常に大きく、温度差が少ない、言い換えると体にストレスを感じない環境への変化です。

高齢化を迎えた我が国の取り組みです。

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