2013年の建築業界は、どんな方向へ進んでいくのでしょうか。
群馬県の昨年の住宅着工数は、一昨年とほぼ同レベルだったでしょうか?
エネルギーの現状や環境等もろもろのお話を考慮すると、
省エネルギーをさらに進ませる必要があると感じます。
高断熱高気密住宅をさらに進めて、環境への負荷の少ない住宅への取り組みを完成させる必要があります。
断熱材の厚手化で断冷房エネルギーのゼロ化へ、省エネルギー性能の進んだ設備の導入と住まい方の徹底、既築住宅の断熱耐震化への取り組みという事になります。

重要なのは住まい方の説明です。
ハイブリットカー 【私はリッター25Kです】【私はリッター16Kです】
の燃費の差は運転の技術によるとよく言われるように、住宅でも燃費の差が現れます。
住宅での燃費差は太陽との関係で出来るようです。

北関東の人達は、冬でも太陽の光がさんさんと差してくれる、恵まれた環境下にあります。
この太陽の光を、住宅内に取り入れようとする気持ちを持つか持たないかで、住宅内の環境は大きく異なります。
これは、毎日毎日太陽が東の空に出る地方の人達は【太陽なんて】と思いますが、
日本海側の人達にとって、太陽を毎日毎日目にできるのは夏でしかなく、冬の晴れた日を夏空といって大変貴重がります。
夏は太陽の日差しを住宅内に取り込むと【暑くて】仕方ありません。

このように、住宅の燃費性能を上手に向上するには、住まわれる人たちの太陽に対する認識を再度高めて戴く必要があります。
性能住宅を上手に使って省エネな暮らしになるのです。

現在建てられている住宅の殆どが、壁の中を空気が自由に動きまわる事の出来る住宅です。
住宅の断熱化は、この空気の流れを止める事と、断熱材の充填を断熱材の持つ定義にそって行う事です。
空気の流れ【気流】を止め、断熱材の充填をしっかり行う事を『断熱改修』と呼びます。

住宅内での熱の移動の最たる場所は窓です。
窓の補強は夏、冬、どちらにも効果があります。
その上で床、壁、天井の断熱補強を施して下さい。

さらに地震に対してより強度な住宅への変化をお願い致します。

以上の事を考慮すると、ゼロエネ化の推進と断熱耐震改修という事になるようです。

この冬のように厳しい温度環境では、より一層の効果が期待できます。
高齢化社会の日本では、住宅の断熱化で住宅内の温度差を解消して、
健康に長生きできる住宅への変化を望みます。