宅地は前橋の南、
元旦の「駅伝」で第２中継所の、登利平の北側、周囲が田んぼでのどかな場所にある。
住宅は木造２階建て瓦葺屋根で、落ち着いた色合いの住宅である。

住宅内に入ると、檜の良き香りと、無節の杉板と、珪藻土の調和がとれ、何処となく落ち着きを感じる。
玄関正面の手作りの引き戸を開けるとキッチンがあり、使いやすさを映している。
リビングに入ると檜の９寸角の大黒が存在感を表している。
吹き抜けは開放感と明るさを感じる。

建具は引き戸が殆どで、特に１階に関して１本引きや２本引きを駆使していて、広い開口を提供している。
洗面所やトイレ入り口は８５０以上の有功幅があり、高齢者対策は十分施されている。
和室は客間の様であるが、北側の押入れに引出しをローカ使用で内装している。
主寝室居入口は２枚引きの建具が上手に細工され１１００ミリの広い開口が実現した。

杉板が縦に貼られている階段室を通って２階に上がると、吹きぬけの周りにキャットウォークがある。
南側の広いサッシは太陽の光を十分取り入れ、昼寝の心地良さが想像される。
居室は２室でそれぞれロフトがあり、屋根断熱ならではの大きな空間が提供されている。
何処となく長いしたい住宅です。