住宅の断熱化の流れ
住宅の高断断熱化が叫ばれて、長い年月が経ったように思います。新住協は室蘭工業大学の鎌田教授が中心となり、木造住宅における断熱の在り方の研究をし、在来木造に適した断熱住宅工法の開発をして参りました。昭和50年当時、ナミダ茸問題が起こり新築住宅の床が、きのこが原因で2,3年で抜けおちるショッキングな事故が起こっていた北海道、今では誰もが施工している通気層工法、当時、通気層工法の開発は一大センセーショナルであり、透湿防水紙の役割の大きさを今さらに感じております。当時の灯油1リットルは35円程度だったと記憶しておりますが、住宅の断熱化は北海道を中心に、北東北から東北全土へと南下の道を歩み始めるのです。断熱住宅はどんな良い所があるのでしょう。そもそも断熱住宅とは、まぎれもなく高断熱、高気密住宅であり、床や壁、天井に断熱材を隙間なく敷き込み、この断熱材の持っている力を十二分に発揮してもらうために、土台周りと壁の取り合いや、壁と天井廻りの取り合いに気流止めを設置して断熱材の保護をし、空気の行き来を制限することで住宅内を暖かく保つ事の出来る住宅です。