(株)アライの社員ブログ

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換気扇

 

 今回は換気扇について、ある大きな企業について弊社とのやり取りを書きます。

ハウスシックシンドロームという言葉があります。有機性揮発物質が原因で起こる諸症状で悩む人達のことですが、対策として建築基準法を改正して放散率に対する基準が設置され時間当たりの換気量の設置がされました。特にホルムアルデヒドは揮発しやすく匂いもあり感じやすいのですがその他のベンゼンやトルエン、キシレンなどにも換気により濃度を下げることは重要です。弊社は20年近く高断熱 高気密住宅の施工に携わり4輪駆動車のように 断熱 気密 換気 冷暖房をかみ合わせて参りました。換気の方法としましては、機械吸気の機械排気、 機械吸気の自然排気 自然吸気の機械排気とパッシブ換気の4種類があります。一般的使われているシステムとしましては、自然吸気の機械排気(第3種換気システム)です。弊社も第3種換気システムの住宅を数多く提供して参りました。新住協Q−1住宅の建築にともない機械吸気の機械排気(第1種換気システム)を導入し 今まで捨てていた熱を回収して住宅内の熱損失を小さくして、省エネ性能の向上をはかりCO2削減に寄与してまいりました。第1種換気システム導入に関しては、使用電気料 熱交換比率 交換ボックスの気密性 全熱交換機か研熱交換機など沢山の事がらを検討して機種設定を致しました。ある電気メーカーが強くて独壇場になっている現状のなか選定された機種は交換率 エネルギー使用量 価格とも過去にない高性能を有するものでした。今回弊社と選定された機種のメーカーさんの間で交わされた特に換気量の設定の件でのやり取りです。換気扇の特長は交換率の高さと消費電力の少なさです。例えば温暖地域といわれる関東以西の太平洋沿岸地域では、冬場の晴天率が高く、日射を利用し易い環境にあります。こ地域では冬場に太陽熱により室内の熱があまる日があり、昔ながらの熱交換型の換気扇では熱は回収しますが、それにともない消費する電力量がかなり多くペイしないのでは、との議論がありました。今回設計を依頼した人は、弊社と長い間付き合いをしている設計士さんで設計士さんよりメーカーに問い合わせをしています。そこで不思議なことが起きました。機種選定に携わったメーカーさんですが38坪の住宅、ハイノッチで110m3の風量がありこれを2台設計したのに換気風量が足りないと事でした。そこで換気風量の大きなものに変更された図面が出てきました。この事がダクトの圧損で片づけられており、検証をしてくれる人が居ないのです。弊社にも設計者から帰ってきた事柄に対する周知徹底がなされていないとの反省点がありますが、どうしてこういう結果になったのかをやりとり致しました。DCモーターの選定した機種は常時換気で16.5Wと使用エネルギーは非常に小さく、お客様にとって本当に良い物を選定しているつもりですがこれではメーカーや設計者に都合の良い事になりそうでとても裏切られた気持で一杯でした。私はじめ弊社社員 設計に携わる人たち メーカーさんに今一歩客様よりの仕事をお願い致します。

 

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