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断熱の構造について

住宅の断熱化は、2度のオイルショックを超えた昭和55年に、国の基準が制定されている。

時を経て平成4年に基準が強化され、平成11年 現在の誘導基準、次世代省エネルギー基準の制定に至っている。

断熱とはなんですか。
複雑に絡み合う木造住宅の場合、断熱の構造とは如何なるものですか。
又、断熱材は施しただけではどうして効果が出せないのですか。

木造住宅は木舞をかいて、土壁を塗り漆喰で仕上げて参りました。
この伝統的な土壁は手間もかかり、終戦後、一刻も早く住宅の提供をしなければならない供給業者は、
工業化した製品を使用しその上に仕上げを施せば良い工法へと切り替えて参りました。
柱と柱の間に間柱をたて、柱の表側と裏側に下地を打ち付ける工法は、
工期の短縮が実現して大きな成果を上げました。

しかし住宅の断熱化には大きな問題が残りました。

間柱をたてると、土壁と違い外壁と内側の壁の間に大きな隙間ができ、
この隙間は床下から小屋裏へとつながり、ここを空気が我が物顔で通ってしまいます。

ここに問題の殆どがあります。

住宅内には、床下と天井裏をつなぐ沢山の壁が存在しており、複雑な構造になっています。

たとえば新鮮な魚を家に持ち帰る時、発泡スチロールの箱に氷をいれ魚を入れたあと、
上蓋を乗せ、合わせ目にテープを張ります。

この箱を住宅に例えると
床、壁、天井に断熱材を施工し、
断熱材の内側と外側で空気のいききが無いことが
必要な条件になります。

改修するためにはこの基本事項を良く理解する事、
施工に関して気流止めの役割を考慮して、住宅全体に断熱材をきちんと施す事、
断熱材を貫通する空気のいききをきちんと押さえる事
が基本になります。

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