群馬県高崎市の「ゆあさ農園」は、江戸時代から続く農家である。
20年ほど前に湯浅直樹さんは家業を継ぎ、エネルギー自給を目指した新しい農家に取り組んでいる。

「ゆあさ農園」は、太陽光パネルでつくった電気で、農作業に必要な電気をほぼまかなっている。
また、安全を重視した無農薬を主体に栽培をおこなっている。

農作業に必要な電力の約90%は太陽光パネルによりまかなわれており、発電した電気は、農作業や加工などに使い、余った分は東京電力に売電。昨年は、約45万円の利益となったとか。


子供の頃から模型を組み立てるのが好きだった湯浅さん。
電気で動くフォークリフトを製造メーカーと共同で開発するなど、非常用電源としての活用も含め、今後の仕組みづくりに意欲的である。


昨年の福島の原発事故で、丹誠込めてつくってきた椎茸は規定以上の放射性セシウムが検出され、出荷停止の事態に。
今後の再開は難しいが、困難の中でも先端技術と情熱が、新しい農家の形をつくっていくことを期待します。

近くにお越しの際には、ぜひ、立ち寄ってみてください。
ゆあさ農園の看板商品である「梅干し」は絶品ですよ!


【資料元】婦人之友2012.9