新築施工事例 和モダン
夏の換気通風に効果が期待できる、越し屋根のある住宅

養蚕の盛んな群馬県は、絹織物が有名で、現在でも博物館があり、歴史を紹介している。古くより「かかあ殿下とからっ風」の話の如く、働き者の女性と赤城おろしに代表される北風は、人々の暮らしに影響を与えて来ました。旧群馬町の井出から生原とその周辺には、屋敷林を持ち、越し屋根の有る旧家が沢山あります。
今回完成いたしました住宅は、木材の大好きなお施主さまで、いたるところに立派な材木が使用されました。外見は漆喰と腰板、屋根は瓦でどことなくレトロな雰囲気がいたします。玄関の中には、ゆとりを感じる空間があり、欅の式台と天板、角竹とすす竹で縁取られた天井が、豪華さを一段と強く感じさせます。居間には、欅の大黒柱が屋根を支える木材を軽々と受け、300ミリの大きさは周囲にある檜の180ミリ角の柱も小さく感じさせます。暖炉にともる火は、家族の団欒に大きな役割を果たすでしょう。和室の天井は杉の板を匠の技で仕上げてあり、とても新鮮に感じられます。浴室は手作りで檜の壁、天井とタイル下の床暖房は、入浴者の疲れを取ってくれることでしょう。東西にある寝室は、空気の流れの考慮がされ、それぞれの階段は2階をひと回りでき、階段材の木曽ヒノキはよき香りを漂わせています。越し屋根は、夏の換気通風にどれだけの効果を出してくれるか 今から楽しみです。












