屋根断熱工事
1-1ツーバイテンでの充填断熱
屋根断熱には、野縁で垂木下端から断熱代をとり屋根勾配にそって野縁を組み上げ、断熱材を充填する方法と、
垂木にツーバイテンを使用して野地側に38ミリの通気層用の部材を施工し、通気層を確保し残り部分に断熱材を充填する方法がある。
断熱材は2層、あるいは3層になるケースが多く、隙間をなくすため多層に断熱材を施工の場合は、断熱材を直行してください。
野縁の厚みの部分はカッターで切りこみを入れ野縁の下端まで断熱材を下げてください。
ツーバイテンに断熱をする場合は桁との取り合い部分に注意が必要です。
桁芯までツーバイテンをかける場合、桁の内側との間に三角の穴があいてしまいます。
野縁を桁面に合わせて施工して三角部分に断熱材を詰めポリエチレンフィルムで覆います。
あくまでも基本ですがポリエチレンフィルムの繋ぎは堅い物と堅い物とで挟み込むことです。
火打ち梁が入り隅み部分にありここに断熱、気密を施すのに三角部分があり下地をしっかり作り気密工事を施す。
1-2 付加断熱
最近ではツ-バイテンでの気密シート施工後455ミリ間隔で木材を打ち付け、
この間にグラスウールを充填して内側に断熱材をふかす事もある。
温暖地では気密シートの位置がふかす断熱材の厚みと同じところまでは問題がない。
内側に断熱を付加すのは、電気工事が気密シートに気兼ねなく施工できる利点がある。
1-3 吹き込み屋根断熱
屋根断熱には他に断熱材を吹き込む場合もある。
壁施工後、屋根の通気層確保のため垂木の間に面材を施工してから屋根勾配なりに野縁を組み上げる。
野縁にメッシュを貼り吹き込み用の断熱材を充填する。
充填完了後ポリエチレンフィルムをメッシュの上から繋ぎ目に注意を払いながらシッカリはる。
屋根断熱工法は小屋裏を生活空間として使用する場合が多く、断熱材はなるべく厚く施工し気密工事には細心の注意が必要になる。