壁の断熱は、土台の上端から桁の下端までの柱の空隙に断熱材を隙間なく充填することである。
多くの場合壁には筋交があり、断熱施工上、注意点である。
特にダブルで施工された筋交は筋交の部分だけ断熱材を取り除かねばならず、非常に厄介である。
断熱材には柱、間柱用と間柱、間柱用の2種類がある。
長さは2880ミリで殆どの矩計に対応できる。
断熱施工後、気密シートを貼る事を苦慮して下地を組んで欲しい。
入り隅部分と胴差しより梁のほうが大きい場合、胴差しより梁がこぼれる左右に気密シート受けの下地が必要です。
換気扇の穴や電気配線は断熱工事前に完了する必要があります。
特に繊維系の断熱を使用する場合、防湿材としての気密シートは土台と桁で堅い物と堅い物で挟み込む必要があります。
外部に貼る透湿。防水紙は下から横に巻き、できれば繋ぎ目は1か所で上からの重ね城を十分に取って施工します。
暴風層としての役割を考慮すると3m幅のシートがお勧めです気密シートはポリエチレンの0.2ミリ厚で2000ミリの幅です。
入り隅での繋ぎを避け土台の部分と桁部分の気密工事を行います。
継ぎ目は柱、あるいは間柱になりますが気密シートの繋ぎは堅い物と堅い物で挟み込むことが基本です。
窓廻りは窓台に厚み45ミリを使用し、窓台の内側で気密シートを切り、耐火ボードで挟んで気密完成です。
電気工事はFケーブルをあらかじめ施工しておき、ここにコンセントボックスを気密シートと断熱材を切り除き施工します。
水道設備に関して給湯、給水と排水管をなるべく床出にして工事をお願い致します。

施工手順
1 床断熱、あるいは基礎断熱施工後、外部構造用合板或いは透湿防水紙の施工完了の確認
2 電気設備、換気扇のパイプ、給水、給湯配管
3 下地の設置 巾木、廻り縁、入り隅、大梁廻り
4 真壁は土台上、桁下、柱左右の下地施工
5 断熱材の充填
6 気密シートの施工
7 耐火ボードの施工

施工管理のチェックリスト
1 窓台の厚み45ミリ
2 電気設備配線はケーブルが桁からまっすぐ降りているか。
3 換気扇のパイプ位置、高さの確認
4 給水、給湯の位置と気密代があるか
5 下地の位置 気密シートを挟み込む代があるか
6 シートの継ぎ目位置の確認
7 基本は堅い物と堅い物とでシートを挟み込む

土台周りと壁の取り合い(気密シートの施工方法)


気密シートの継ぎ方・桁部分の気密シートの処理